ペニー・レインは関係ねーじゃん、と怒りながら「あの頃、ペニー・レインと」を見る
2016/01/31
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“ Almost Famous “という映画がある。放題は、「あの頃、ペニーレインと」。これは酷い邦題。ビートルズ・ファンの受けを狙ったんだろうか?確かにペニー・レインという女の子は出てくるけど、出てくるバンドは、Still Water っていうオールマン・ブラザーズ・バンドをモデルにしたというバンドだし、というか、正確には、そのバンドを取材する中で成長していく音楽評論家の少年!の話だから、ビートルズ的な要素は殆どない。
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自分にとって最高だったのは、最初の10分のあたりまでで、あとの殆どは、まぁ、オーケー、それなりに面白い話だけど。
そのシーン。母親が厳しいのに嫌気がさして18才になった瞬間に家を飛び出てゆく主人公の姉が、まずサイモンとガーファンクルの「アメリカ」を母親に聞かせるて、これが私の気持ちなのって言う。そういう歌なんですよ、この歌は。そして、最後に弟をハグして耳元にこう囁く。
Look under your bed.It’ll set you free.
「ベッドの下を見て、自由があるわ」
姉がいなくなってから、ベッドの下を探してみると、そこには大量のロックのレコードが。ストーンズ、クリーム、レッド・ツエッペリン、ジミヘン、…。そして、フーの「トミー」の見開きジャケットを開けると、一枚のメモが。
Listen to Tommy with a candle burning, and you’ll see your entire future.
「ロウソクをつけて聞いて、そうすれば未来がすべて見えるわよ」
どうですか?最高じゃないですか? そうなんですよ、昔は、自由のためにロックはあったんです。”It’ll set you free.”
最後に、主人公の書いた記事がローリング・ストーン誌の表紙を飾ります。タイトルは、”
Still Waters Run Deep” 、「深い川は静かに流れる」
、つまり「分別のある人や思慮深い人は、ゆったりとしていてやたらに騒がない」ということ。このタイトルにするために、劇中のバンド名を Still Water にしたのはミエミエです。でも、かっこいい。
この映画、フィリップ・シーモフ・ホフマンもロック評論家役で出ています。先日、亡くなりましたね。いい俳優だったのに。私はあまりケイト・ハドソンっていう女優の魅力はよくわからないです。
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