プチ・シニアの明るいひきこもり生活

僕の好きな先生 in 放送大学(1) 青山昌文教授

      2016/07/19

 もしかしたら、ものすごく人気がある先生なのかもしれないが、一般的にはそれほど人気がないだろうなと推測する、失礼ながら。

 今は大学も就職に有利だとか、実生活に役に立つとか、実利的な面ばかりが重視されている時代だから。アートってそういうものと対極にあるはずだから。

 だから、余計なお世話を承知で、私はここでエールを送りたいと思う。

 青山先生、あなたの講義は素晴らしい。

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 講義名に惹かれて彼の講座を見始めたわけだが、いきなりこの人は私には無理だと思った。外見的に無理だと思ったのだ。

 彼は、いきなり(?)角刈りなのだ。しかも、体格的にどう見ても体育会系だ。私の偏見かも知れないが、体育会系とアートは全く対極に位置するものだ。前者は「ノー」と言うのを禁じられる世界で、後者は「イエス」を言うのを禁じられる世界なのだから。

 偏見ついでに言わせてもらえば、彼は「柔道」をやっているような人に見える(むろん、実際に柔道をしているかどうかは知らない)。

 写真を見て欲しい。「柔道家」or 「芸術論の教授」どちらかと聞かれれば、100%前者と答えるだろう。

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(放送大学のサイトから引用)


 柔道をやっている人が芸術や詩を愛している図を私は想像できない。しかし、「芸術史と芸術理論」の第2回で彼は、青山先生はなんと「プラトンの芸術論」に関して現代詩の高橋睦郎にインタビューしているのだ(すごく面白かった)。

 やはり、人を見た目で判断してはいけない。と反省した(私も見た目で判断されて。不利を被ってることはたたあるんですけどね)。

 青山先生の良さを、一言でいうと、熱意である、あるいは、ロマンである。

 彼は非常に饒舌だ。伝えたいことがもっとあるのに言葉が足りないという焦燥感が、かれの早口、饒舌さを生んでいるのだと思う。そして、その彼のもっと伝えたいという思いは、受講者に対してというよりは、むしろ彼が教えている知への崇敬から来ているのではないかと私は思っている。

 彼の講義には「知へのロマン」がにじみ出ている。別の言い方をすれば、彼が敬愛を感じている「知」に対して、結果的に受講者である私も「もっと知りたい」という気持ちを持たされてしまうのだ。

 よい師、よい先生とは、弟子や生徒にいやがおうなく自らが持つ「知」への欲望を伝える人物だと思う。彼はその資質をもっている。

 ただ、正直言って私のような頭の良くない人間からすると、彼の講義内容はかなりきつい。難しすぎる。でも、録画したものを消さずに(他のはほとんど消してしまう)何度か見て努力しようとは思っている。

 私は最後まで見ますよ、先生。

 追記:「人気がないと推測する」なんて書いてすみません。私の不見識でした。検索からこのページに来てる人が結構います。ホントにごめんなさい。


 先生の名前は青山昌文。私が見ている、放送大学中の番組は「美学・芸術学研究」「芸術史と芸術理論」だ。


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Comment

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  1. もる より:

    こんばんは。いきなり失礼いたします。「青山昌文」で検索していましたところ、こちらにたどり着きました。彼の情報はあんまりなくて悲しいです。私も彼のファンです。お人柄、講義で伝わるまさに、ロマン。講演会や(放送大学以外の)著書など、期待しているのですがなかなかないようで、、、(笑)同じファンがいらっしゃってうれしいです。^v^お邪魔しました><

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。
      同じように青山先生の講義に「ロマン」を感じる方がいるとわかって、私も嬉しいです。実は、予想より多くの人がこのページを訪れているので(弱小ブログなので実数は少ないですが)、ファンは多いのかもしれませんね。

  2. ぽぽろ より:

    私も青山先生の講義大好きです。もる様と同じく検索でここにきました。とても嬉しい気持ちです。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。
      またまた、ファンの方ですね。私なんか、最近彼のことを知った人間ですけど、好きな人が多いんですね。
      いっそ、ファン・クラブでも作っちゃいましょうか・・・(^_^;)

  3. 雪月花 より:

    青山先生の、もちろんファンです。バレーの鈴木先生、世界史の草光先生&菅先生、国際政治の高橋先生のご講義も好きで、テキストがほしくなったりするのです。無料受講ですから、図々しいかもしれませんけど。

    • hotbeard より:

       コメントありがとうございます。青山先生、人気ありますねぇ。それに、コメントいただくのは女性が多い気がします。羨ましい限りです。
       青山先生は、それにしても、幅が広いですねぇ、「舞台芸術」や「料理」にまで熱弁をふるっているのは驚きました。

  4. より:

    私も青山先生のファンです.最初はよく噛む人だなぁと思ったが,彼の熱い話し方に癖になりました.名前で検索すると,関谷ゼミブログなるものが青山先生を批判していて残念です.フランス語がペラペラなのも超すごいと思いました.

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。男性のかたですね。「よく噛む」のは、伝えたい思いがあまりに強すぎて、言葉が追いつかないのではないかと私は思っています。批判はどこにでもありますね、と私なんかは流してしまいますけど・・・。

  5. M より:

    はじめまして。

    たった今、まさしく件の高橋睦郎氏のインタビューをしている青山先生の講座を見ていました。無知なもので、口角泡を飛ばすように神への芸術を語る青山先生を一歩ひいて拝見しておりました。しかしインタビュー中の先生のスタンスから、視野を広く持つ教授であると感銘を受けました。また高橋氏の神への芸術の捉え方も非常に興味深く、そのようなコメントをスムーズに引き出す青山先生の技量を感じました。

    失礼といえば、記事前半の柔道云々のくだりには笑わせて頂きました。ものすごく分かりやすい偏見ですよね。気持ちは分かります。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

       私もたぶん初めて見たのはその講座だったかなと思います。全く知らない先生でしたので、ちょっと衝撃的で焦って記事にしたのですが(だから書き足らないことや失礼なことも書いているんですけど)、このような弱小ブログでも結構多くの方に読みに来ていただいているので、実はすごく人気のある先生なんだなと改めて思っています。

       また、コメントされる方も多いので、「この先生いいなぁ」と思いながら、周りに知っている人があまりいないので(放送大学ですから仕方がないと思いますが)、その思いを共有したいって思う人が多いのかなと思ってもいます。

  6. のぶ より:

    私は無駄にマッチョだと思いました。

    • hotbeard より:

      コメント、ありがとうございます。初めてのネガティブなコメントですね(ですよね?)

      「無駄にマッチョ」の意味をはかりかねるのですが、見た目のことなんでしょうかね・・・。

      ワタシ的には、「マッチョ」ってのは「人に強く見られたい、男らしく見られたい」という願望で頭の中がいっぱいになっている(そして、必然的に外見もそういう方向性をもつ)人への形容だと思っているので、青山先生がマッチョだとは思いませんが・・・。

       まぁ、私も偏見で見ていたのでアレですけど・・・。

  7. spiritualised より:

    青山昌文先生のファンです、人気出て欲しいです、(笑)

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      少なくとも私のブログではとても人気があります、弱小ブログで参考にはならないかもしれませんが (^^ゞ

  8. より:

    私も青山先生の大ファンです。美学を専門とする人の容姿がナイーブそうな成年やおじさまである必要もあまりないとは思いますが、たしかに先生のお姿と暑く芸術について語るところのギャップがまた一段といいと思います。
     関谷ゼミブログも私も拝読しましたが、どちらかの大学できっと立派な講義をされておられて先生かもしれませんが、他人の講義をこきおろすなんて趣味のいいやり方とは思えません。受講者である私たちが感じたことがすべてでいいですよ。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。また、大ファンの方ですね。

      私個人の考えですが、「いい先生」って、知識が抱負だとか教え方が上手だとかいうこと以上に、対象への愛情や感動が体におさまりきれず溢れ出ちゃう、っていうのが大事かなと思うんですよね。あぁ、この人は私の知らない、あるいは、気付かなかった「すばらしいもの」を知っている、って思わせてくれるんですよね。

  9. マーリー より:

    私も青山先生のファンです。
    世界の本質という先生の問を、考えるようになりました。
    蜷川幸雄さんへのインタビューが印象的でした。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。
      私も、あの蜷川幸雄さんへのインタビューはとてもおもしろく見ました。

      私はずっとカウンター・カルチャーというかポップ・カルチャー側の人間だったので、つまり、いわゆる芸術には疎かったので、青山先生の講義はすごくためになります(とは言え、ウォーホルの講義も面白かったですけど)。

      • マーリー より:

        ありがとうございます。✨✨✨✨
        ウォーフォールの講義は、丁度 昨日見ました(録画しておいてよかったです。)

        マリリンの作品は 死後に作られていたのですね。
        初めて知りました♪。

        ポップアートをされていたのですね。
        芸術は、社会的文脈のなかで存在している
        とおっしゃっていたので、これから勉強しようと思っています♪

        西洋美術史の授業に、村上隆を取り上げて下さる柔軟性に ますますファンになりました。

        • hotbeard より:

          再度コメントありがとうございます。

          私も青山先生の講義はほぼ全て録画しています(まだ、全部見終わってないんですが(^_^;)。

          それと、私の説明が悪かったのですが、「〜の側の人間」というのは、あくまでも鑑賞する立場においてということです。残念ならが悲しいくらいアートのセンスがないんでので、「アートする」立場にはありませんでした。音楽の方は、まぁ少しやっていますが、これももっとセンスがあればなぁといつも感じています。

  10. トレきち より:

    私も、無駄に先生の講義をテレビで見るのが好きな、勉強嫌いなオッさんです。
    知への溢れ出る欲と枯れることのないエネルギーが、プレゼンテーションなんて綺麗な言葉では全く表せない講義から伝わる彼の言霊に惹かれて、意味もなくただただ眺めるだけの毎回ですが、この方のことは好きです。
    私のレベルは低すぎますが、この方の講義が好きだとおっしゃる同じカテゴリーの方々がいらっしゃり、うれしいです。
    このプログに感謝です!

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      私がうまく書けなかったことを3行でズバッと、しかも粋な表現でまとめられていて、ちょっと悔しいです(^_^;)。「レベル低い」云々は謙遜だと私は思いますよ。

  11. 26 より:

    こんにちわ 青山先生を取り上げていただき、有り難うございます。私も昨年より、偶然先生の番組(授業ですね)を視聴し、たいへんびっくりしました。大感激、大感動いたしました。未だに先生の授業は消せません。何度観ても本当に面白いです。受講生でも無いのに、テキストまで買う始末です。同じ思いを持つ方がいてくださって、本当にうれしく思います。失礼しました。

  12. mimi より:

    私も、青山先生は最初インパクトが、強すぎました。
    しかし、見ていくうちに全くの芸術論には、知識がゼロの自分にも、楽しい。
    先生のぶれない熱さが、伝わります。最近、集中講義の「西洋芸術の歴史と理論」を見ています。先生の講義は、実に素晴らしいと感じます。生涯学習により好奇心を持たせてくれた先生の一人です。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      私も知識ほとんどゼロでしたけど(すぐ忘れちゃうんで、今もそんなに変わらないかもしれないんですけど)、「もっと知りたい」っていう気にさせてくれますよね。

  13. mimi より:

    追伸 アップされている曲「さよなら」を拝聴しました。声が、爽やかで軽快でした。いろんな才能をお持ちなんですね~。

    • hotbeard より:

      ありがとうございます。

      こんなあんまり人が訪れないブログを続けているのも(最近ほとんど書いてないですけど)、唯一 Tapestry の曲を聴いてもらいたいがためなので、大変嬉しいです。
      青山先生の扱っている芸術と比べたらもう話にならないんですけど(⌒-⌒; )

      おこがましいですが、よかったら「夜間飛行」とか「遠い夕暮れ」とかも聞いてみてください。

  14. 松鷹妙子 より:

    放送大学で青山先生を偶然見かけて驚いてここに辿り着きました。外見は、私にとってはタイプです。白ワイにステキなネクタイ!一目惚れわぉ!です。ユーモアとウィットに富んだ語り口で視聴者を飽きさせません。ホイジンガの「中世の秋」を読んでから、中世世界に興味が尽きません。

    • hotbeard より:

      松鷹さん、コメントありがとうございます。

      非常に直接的な表現で青山先生への愛情を表明された方は初めてです。羨ましい限りです。

      すみません、勉強不足でホイジンガの「中世の秋」は知りませんでした。私なんか恥ずかしいほどヨーロッパ史など知らない人間なので、青山先生の講義も他の方に比べて理解度はかなり低いんだろうなぁと思うと残念です。

  15. くーちゃん より:

    青山先生の放送大学の授業を見始めて、こちらに参りました。
    何が素晴らしいって!青山先生はご自身で台本は準備していると思いますが、決して棒読みではない!ということです。
    ご自分の言葉でカメラの向こうの受講生に語りかけるというこの講義は、貴重な講義だと思います。
    個人的な経験からですが。美術史関連の先生方は、時間がいくらあっても足りないくらい講義をされる方が多いと思います。
    またお一人素晴らしい先生と出会えました。
    ブラボー!です。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      おっしゃる通りで、素晴らしさを伝えたいという熱意が伝わってきますよね。言葉では十分伝えきれないっていう歯がゆさまで感じられます。
      私は、美術史とか全く無縁な人間なので知りませんでしたが、そうなんですね。機会があったら、別の先生方にも触れてみたいと思います。

  16. いずみ けいこ より:

    放送大学は、今まであまり見ていませんでしたが、昨年、偶然、チャンネルを回していたら青山先生の熱く芸術の本質を語られるお姿に惹きつけられ、感動!それ以来の大ファンです。
    具体例を次々と提示し、余計な押し付けがましい自論を極力避け、それでいて豊富な知識の中から、私の様な者にも分かりやすいやさしい言葉だけで大切な事がきっちりとこちらに伝えて下さる。きっと先生は、芸術が人間にとって、かけがえのないものである事をまさに実感された方なのだろうなぁと思います。こんな純粋で素晴らしい先生の事が知りたくて、このブログに辿り着きました。同じように感じてらっしゃる方々がいて下さりすごく嬉しいです。ありがとうございました‼︎

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      「私の様な者」と謙遜して書かれていますが、「こんなブログの様なもの」にわざわざコメントいただきまして、本当にありがたいことだと思います(他のコメントされた方々に対してもそうなんですが)。
      私なんか、もう人生も残り少ないですが、実生活よりもアート(私の場合、ロックとか映画とかが中心ですけど)に重きを置いて生きてきた人間なので、青山先生みたいにアートに真摯な人って基本的に好きなんですよね。

      残念なのは、放送大学って毎年新しい講座が開かれているわけではないってことでしょうか・・・。

  17. moccy より:

    今まさに青山先生の担当講義 (色の探求 第11回 黒い聖母) を見ています。熱いです。

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      そうなんですよね、油断すると、メインじゃない講座にも顔を出してるんですよね。精力的です。多分、料理についてもあったような・・・。

  18. hereisjacopo より:

    滑舌の悪さに加えての早口
    むつかしいお話を機関銃のように…
    こんな面白い講義めったにないでしょ

    好きなことを職業にしての研究三昧
    こういう方こそほんとの勝ち組ではないでしょうか
    世界中行っちゃうし

    あと国際政治の高橋先生も同じくらい好きです

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      なかなかに的確な評価ですね。「勝ち組」かどうかは別にして、羨ましいですね。
      私も高橋先生は好きで、別に記事を書いています。

  19. Natty より:

    私も青山さんファンに
    なりました!
    お金じゃなく、美術、真実に向かう姿は素晴らしいです!

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。

      ファンの方、多いですね。女性の方が多いような・・・。
      お金の件は、実際のところ全くわかりませんが、「お金よりも芸術が大事」という姿勢は間違いない気がしますね。
      ちなみに、レベルをぐっと下げると、私もそうです(笑)

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