プチ・シニアの明るいひきこもり生活

エイプリル・フール

      2015/08/25

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April Fool

 昨日は、エイプリル・フールだった。
最近はあまり盛り上がらないんじゃなかろうか、と思うのだが、あまり世間との接触がないのではっきりとはわからない。

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 特に今年は、偽装とか捏造とか普段から「ダマされる」ような出来事が頻発ししているので、わざわざ嘘をつかなくてもお腹いっぱいって雰囲気なんじゃないだろうか。エイプリル・フールの普段「嘘をつくのは良くないけれど、一年に1日位はOKにしましょう」っていうのが本来の趣旨だとすると、やっぱりその意義は薄れているかなと思う。

 とまぁ、当たり前な感想なのだが、そういう今の状況とは別に、科学の進歩も「嘘」と「本当」を区別するのが難しくしていると思う。一昔前なら、「嘘でしょ?」ってことが、「嘘だろう?でも、もしかしてあり得るのかな・・・」になっていると思う。

 思い出してみると、30年前にはケータイ電話を自分が持つなんて夢にも思わなかったし、パソコンの機能があんなちっちゃいタブレットになっちゃうなんて、誰かが、そう予言しても信じなかったんじゃないかな。自分は、昔、PC-6001 というパソコン(!)を無理して買ったのだが、あれ、RomとRam がたぶん16Kだったんじゃないかな。16Mとか、16Gとかじゃないですよ、16000バイトですよ。もう、宇宙の広さとミミズの脳みそくらいの違いがある(どっかで聞いたフレーズ)。

 CGの進化も一役買っていると思う。最初は、「ジュラシック・パーク」あたりだったろうか。CGスゲェってなったのは(映画の内容はお粗末だったけど)。今では、もう何が実写で、何がCGか、ほとんどわからない、というより、もうどっちでもいいじゃん、ってなってしまった。

 自分は音楽をやっているので実感しているのだが、テクノロジーの進化のおかげで、誰でも簡単に少し前のCDレベルの音楽が作れるようになっている、もちろん、曲の内容は別問題、あくまで制作に限ってだけど。まぁ、だからこそ自分もオリジナルを作ったり、CDを作ったり出来たわけだけど。もう、歌わなくても、歌手まで作れる。

 昔、お祖母ちゃんが吹き替えの映画を見て「この外人さんは日本語上手だねぇ」って言ったというベタな笑い話があったけど、そのおばあちゃんに初音ミクを聞かせたら、なんて言うだろう?

 改めて書き出してみると、私達がいかに遠い地平まで来てしまったかってことを実感するわけだけど、このように「リアルな嘘」と現実が限りなく近くなってしまった現在における「エイプリル・フール」の意義って、むしろ、普段だと嘘と現実が区別しづらいけど、

 「エイプリル・フールなんだからこれは嘘で間違いない」

 というように、「誰もがはっきり安心して(!)嘘だと判断できる貴重な日」というような、逆説的なものへと変質していくのではなかろうか、って、思ったりした。


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