「キャリー」スティーブン・キング原作ではこれがいちばん好きだな・・・、
2016/01/31
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いや、やっぱ「シャイニング」かな。
Margaret:Carrie, you haven’t touched your apple cake.
Carrie: It gives me pimples, Mama.
Margaret: Pimples are the Lord’s way of chastising you.マーガレット(母)「キャリー、アップル・ケーキは食べないの?」
キャリー「ニキビができるのよ。」
マーガレット「ニキビは神の罰なのよ」
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年末にスティーブン・キング原作の映画を立て続けにやっていた。NHKなどは、「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「グリーンマイル」とどちらかと言うとホラーと言うよりヒューマン感動作といった方が相応しい人気作を連続で放送していた。
もちろん、そういう作品も好きなんだけど、それより気になって見直してみたのが「キャリー Carrie 」。これも純粋にホラーとは言えないかもしれないけれど、私の持つスティーブン・キングのイメージには一番近い。
見なおしてみて、これは傑作。
監督は、ブライアン・デ・パルマ。以前「ボディ・ダブル」について書いているのだけれど、なぜか、来訪者の少ないこのブログではわりと(たぶん一番)読まれている映画レビューだったりする。リバイバル・ブームでもあるんだろうか・・・。
それはともかく、個人的には「キャリー」の方が好きだな。
デ・パルマと言えば、ヒッチコックへのオマージュだけど、この作品は少なめ(気づいてないだけかもしれない)。
それと、やはりちょっとエロティックな要素が入っているのも彼の特徴。
いきなり女子高生のシャワー室のシーンから始まる。サービス満点。カメラもまるで舐めるようにキャリーの裸体を写すのだけれど、まるでその手の映画を見ているかのような気分にさせる、
そこで、血が流れる。
そして、あの効果音。あの「サイコ」のシャワーシーンのものが使われているやつ。余りにもあからさまオマージュ。この効果音は、その後も多用される。
いや、冒頭のつかみは最高だなぁ。電球が割れることで、その後の彼女の能力をすごく印象的に紹介している。
基本的に、いじめられていた子の復讐譚だけど、そこに母親との葛藤も描かれている。ある意味、この映画で一番怖いのはキャリーのお母さんじゃないかと思う。私は宗教的なことに疎いので、宗教観をベースにした「恐怖」には鈍感なだけど、それでもあのお母さんの行動は怖い。
もちろん、豚の血にまみれたキャリーの姿もすごい。キャリーのシシー・スペイセク(Sissy Spacek) がうますぎる、というか、キャスティングがハマりすぎている。
ラストシーン。「ギョッ」ってすべきなのかもしれないけど、私はちょっと笑ってしまった。いや、たぶん、デ・パルマもギャグの要素として入れているんじゃないかな、って思う。
ふと、いじめ防止のために学校とかでこの映画を流すのはどうだろう?って思ったりした。
おまけ:ジョン・トラボルタのデビュー作らしい。まだ、可愛い感じ。
注:なんか、リメイクされているようだけど、ここで取り上げているのは、1976年のやつです。
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Comment
コメントはこちらが承認するまで表示されません。リメイク版はクロエちゃんあまりにも可愛すぎて「こんなん、キャリーじゃないやい!」と思ってしまいますた。たしかに演技達者なんだけどオリジナルを超えない作品でしたな。クロエちゃんとジュリアン・ムーアに頼りすぎw。
オリジナルはデ・パルマとキングの相性良いこと!あまりに好きすぎたので原作購入(どうやらスーの告白形式ですた)。やはりデ・パルマは流石だ。あと忘れてはならないのが音楽ですね。純真無垢なキャリーにピッタリ。プロムのシーンに低音が流れただけで「なにかが起こる!」演出もいいですよねー。
リメイク版は見てないんですが、キャリーが可愛いっていうのはちょっと首を捻っちゃいますね。。音楽については聞き流していました。反省。今度見る機会があったら、注意して聞きたいと思います。