プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「俺って古い人間なんだな」って思いしらされた気がする映画「恋する惑星」

      2016/01/31

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 見終わった後、「あれっ」て思った。

 う~~~ん。

 いや、つまらなかったわけじゃないんだけど。

 何かの雑誌で、「素晴らしいラブ・ストーリー」と絶賛されていたのが記憶に残っていて番組表で見つけた時にはいよいよ見る時が来たと思った。

 まぁ、例によってどんな映画かっていう情報は一切なく見た。だから、「あれっ」て思った。

 私みたいに古い人間だと映画の文法みたいなものが染み付いているので、たぶん「あれっ」って思ってしまったのだ。

 あの、前半のサングラスの女のエピソード、特に金城武とのカラミじゃない部分がどうも私には突飛すぎる。どうも理解できない・・・。後半のトニー・レオンのエピソードは割とスッキリ入ってくるので余計にそう思う。

 後半のボーイッシュな女の子は、あまり可愛いとは言えないのに、とても魅力的に描かれているのに、前半のサングラスの女はあまり魅力的には見えなかった、私には。

 どうしても、私には前半と後半の整合性がうまく自分で消化できないのだ。

 以前、高橋源一郎の本を読んでいる時に、若い作家(たぶん、金原ひとみや綿矢りさ)のことを褒めていた。その引用された文章を呼んだ時に、「うわー、もう自分は古い人間だわ」って(いまさらながら?)思い知ったことことがあった。

 この映画それに近いものがある。

 正直言って、妙に安っぽいシーンやセリフも散りばめられてるけれど、逆にクールで美しいシーンも次々出てくる。前半のブレまくるカメラワークが一番分かりやすい。すごく安っぽくもあるけれど、すごくかっこ良くもある。
このへんのところはタランティーノを見た時と同じ感覚を私は覚えた(タランティーノが絶賛したというのはあとで知った)。

 自分の中のこの映画の評価は定まらない。だから、時間をおいてまた見てみたいと思っている。

 最後に、この映画に描かれている香港の町並みの映像はイメージとして素晴らしいと思う。実際に知っている香港の、アジアをとても上手に昇華させている映像だと思う。例えば、「ブレード・ランナー」で欧米人が描いた近未来のアジアもかっこいいんだけど、ここには本当のアジアのいいところを抽出したようなより生に近い映像だと思う。

 ちなみに、私が大好きなシーンは、元彼女がエスカレーターで屈んでトニー・レオンの部屋を覗きこむシーンだ。ああいうシーンをさり気なく撮れてしまうのがすごいなぁと私は思う。

 (タイトルは中国語で「重慶森林」、英語版”Chungking Express”、なぜ邦題は「惑星」が出てくるんだろう・・・。邦題としては悪く無いと思うけど。)

 【P.S.】これって1994の映画ということを知った。もう20年も前。つまり、その頃から自分は「古かった」ということか・・・。






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