プチ・シニアの明るいひきこもり生活

刑事コロンボ「指輪の爪あと」

      2015/08/25

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第4作。

 これまでの殺人は3作とも「計画的 ( premeditated )だったけれど、この作品で初めて「衝動的( unpremeditated )」な殺人が扱われる。

 被害者の夫アーサーを演じているのは、レイ・ミランド。レイ・ミランドと言えば、ヒッチコックの傑作「ダイヤルMを廻せ( Dial M for Murder )」。あの作品では、美しい妻(グレース・ケリー。ほんと美しい)を殺害しようとする夫のの役だった。今回は、愛する妻を殺されて怒り、悲しむ夫役と、全く正反対の役柄を演じている。 この配役って、絶対「ダイヤルM」を意識したものだったと私は思う。

 個人的には、この作品、ちょっと不利だ。レイ・ミランドが出てるから、つい「ダイヤルM」と較べてしまう。どうしても「ダイヤルM」には敵わない。

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 さて、今回のトリックはどうだろう・・・。コンタクトレンズだ。リアリティ的にはちょっと厳しいかなとも思う。映画の中でも「望みの殆どない賭け ( a long shot )と認めている。これで引っかかるかなぁ・・。まぁ、コロンボはトリックが全てではないけれど・・・。

ギャグが多くなってきた!?


 今回は、ギャグ的な要素が多くなった気がする。段々製作陣にも余裕が出てきたのかもしれない。
出口とクローゼットを間違えるという古典的なやつ。
警察官であるコロンボが白バイに整備不良で止められるシーン。まぁ、このおかげで最後のトリックを思いつくことになるから大事なシーンではある。
手相を見るシーンもある。最初、コロンボが手相を見るっていう事実だけで笑ってしまった。もっともらしいことを言っているのもちょっと笑えた。もちろん、これは犯人を確信する大事な作業だった訳だけれど。

コロンボは幸運なのか?


最後のシーンで種明かしが行われる。

You know we’re lucky Lenore lost this.
「家内がこれをなくしたのは運が良かった。」

What would you have done if the car hadn’t broken down?
「(運良く)車が故障しなかったとら、どうするつもりだったんだ?」


 コロンボは、運を信じない。いや、信じているかもしれないけれど、運は当てにしない。周りに運が良かったと思わせるようなトリックを仕掛けるだけだ。

コロンボが刑事になった理由


 事件が解決した後、コロンボはこう話す。

 And I got a feeling that the reason I became a cop was to make up for all those jokes I played when I was a kid. 「こんなふうに思うんですよ、ガキの頃いろんな悪さをした罪滅ぼしにデカになったんじゃないかって。」

 コロンボは悪ガキだったっていう衝撃の告白。
 お利口さんで大学出て管理職まっしぐらの連中には、犯人の心理なんか分かるはずがない、って宣言してるようだ。ま、私がそう思うだけだけど。
 そういえば、コロンボの上司は、意外とコロンボの「無茶」を許してくれる度量のある人間だったりする。
 現実にはありえないかな、ま、コロンボもいないだろうけど。




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