刑事コロンボで英語の勉強 ー「パイルD−3の壁」
2015/08/30
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第9作目「パイルD−3の壁」に出てきた表現のメモです。参考までに、DVDのおおよその時間も載せました。
今回の重要会話
マーカムとコロンボの会話。
M:“A man can be declared legally dead without a coups delicti. But if you really wanna make a case against someone, it might help if you find the body.”
C: “Yeah, I know. Say, I figure I gotta come up with something concrete.”
“corpus delicti” とは「証拠となる死体」のこと。ラテン語らしい。
吹き替えでは、
M「死体なしでも死亡抗告はできるが、証拠もなしに人を犯人に出来ないということさ。それが法律の壁というものだよ。」
C「あ、知ってます、だからなんとかしてコンクリートの壁を破る腹なんです。」
タイトルの「壁」を活かそうという意図が感じられるけど、ちょっと無理があるような。字幕は、「動かぬ証拠を見つけないと」と直訳に近い。
コロンボのセリフで、”something concrete” の ”concrete”は、明らかに「コンクリート」と「具体的」の2つの意味ををかけているんだと思う。
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以下、面白い表現、知らなかった表現(時系列)
3:30
Nobody throws a lasso around my money without my consent, that includes my wife.
「誰も俺の同意なしで俺の金を使うことはできない、俺の妻でもな」
“throw a lasso” で 「投げ縄で捕まえる」の意。テンガロンハットをかぶったボーのセリフなので、カウボーイっぽい。
3:50
The joyride is over. 「好き勝手な行動もここまでだ。」
ボーがマーカムに言ったセリフ。“Joyride” 「無謀な行動」
4:00
You are not talking to one of your underlings.「あんたの部下に話すような口調はやめてくれ」
“underling” が「下の者、部下」の意味。ボーの口調が偉そうなので、マーカムが怒って言ったセリフ。
4:20
You really are a philistine, aren’t you?「あんたはほんとに俗物だな。」
“Philistine”「〔無教養な〕俗物、実利主義者」元は古代の「ペリシテ人」らしい。
12:30
I feel like an expectant father. 「子供が生まれる時の父親の気分だよ。」
“expectant father” で「もうすぐ出産予定の子の父親」どっかで使えそうな表現。
15:40
Mr. williamson is a globetrotter. 「ウイリアムソンさんは、世界を股にかけて仕事しているんだ。」
“globetrotter” 「世界あちこちに旅行する人、世界を股に掛けて活動する人」”trot” が「早足で駆ける」だからなんとなくわかる。
16:40
Jennifer tends to get carried away, Lieutenant.「ジェニファーは我を忘れてしまうことがあるんですよ、警部。」
“get carried away” で「調子に乗る、図に乗る、夢中になる」私もよくあったなぁ、今はあまりないけど。
17:41
I call her the next-ex.「私は彼女のことを未来の前妻って読んでるわ。」
英語的には、”ex” が “ex-wife” のことなのであまり問題ないけど、面白かったので。
18:00
I tell you, lover, if gold lame was legal tender, I ‘d rule the world.「ねぇ、警部、もしも、金色のラメが通貨だったら、世界は私の天下よ。」
前妻のゴーディのセリフ。この人、年の割に派手でラメをいっぱいの服が大好き。それで、こんなセリフ。吹き替えや字幕は無視だった気がする。 ちなみに、コロンボに向かって”lover” っていう呼び掛けをしている。
22:50
Beau’s gone… and nobody gives a hoot. 「ボーがいなくなったのに、誰も気にしていないのよ。」
“give a hoot” で「興味を示す、関心を持つ」。
I feel like the original voice in the wilderness. 「誰もいない荒野で声を上げてるみたいな気持ちよ。」
“voice in the wilderness” で「荒野に呼ばわる者の声、誰も耳を傾けない孤独な声」なかなか面白い表現だと思う。
27:30
Yes he barge right in here the other day and smashed it all to smithereens. 「そうです、先日彼が突然やって来て粉々に壊してしまったんです。」
“smash 〜to smithereens” で「木っ端みじんに壊す。」街の模型を壊すシーンを思い浮かべるとイメージしやすい。
31:30
I’ve got a tall problem. 「私は背が低くて。」
英語は簡単だけど、こんな言い方すると思わなかったので。コロンボが黒板の高いところを消せなかった時のセリフ。
34:38
The last time I saw that guy looked ready to wrap two by four around Mr.Markham’s neck.「最後に見た時は、カンカンで今にもマーカムさんの首にツー・バイ・フォーを巻きつけそうな勢いだったよ。」
建築現場の監督さんなのでこんな比喩を使って怒りを表現したんどと思う。
42:40
I still think all of this is an exercise in futility.「いまだにこんなことは無駄足だと思うがね。」
“exercise in futility” で「徒労、無駄足」。
46:00
All I’m trying to do is point out what’s plain as the nose on your face.「ただ私は当然のことを指摘しようとしているだけ。」
“as plain as the nose on one’s face” で「顔に鼻があるのと同じように当然のこと」の意。
46:10
You are the omnipresent constable. 「あんたはどこにでもいる警官だな。」
“Omnipresent “ で「どこにでもいる」。”omni-“ って付くと「全」って意味になる。”constable”=“policeman”
47:50
I was just trying to get everybody off the dime. 「あたしはただみんなに動いて欲しかっただけなのよ。」
“get off the dime” で「動きだす、働き始める」。
1:00:40
Well, you’re clutching at straws.「まぁ、藁にもすがろうとしているわけだ。」
“clutch at straws” は文字通り「藁にもすがる」。日本語と同じ比喩。
We could have used you at the Alamo. You’ve got guts.「アラモ砦にいて欲しかったわ。ガッツがあるもの。」
いきなりアラモ砦が出てきて面白いな、って思って。
1:05:40
Stop gloating. 「そのへんであざ笑うのはやめときなさいよ。」
“Gloat” は「 ほくそ笑む、他人の不幸をいい気味だと思う、あざ笑う」
1:06:10
No, it was my fault. I put the bug in your ear. 「私のせいだわ。私が余計なことを吹き込んだから。」
“put a bug in someone’s ear” で「〜にそっと知らせる」。耳に虫を入れちゃうんだなぁ・・。
1:09:30
Left front. Could have been hairy. 「左の前輪ですね。やばかったですね。
“hairy” で「危険な、やばい」。知らなかったです。
1:12:00
See, you kept trying to finesse me into digging up that pile. 「あんたは、うまくなんとか私があのパイルを掘り起こすように仕向けようとしていた。」
“Finesse” は「巧妙に処理する」の意。フランス語のようだ。発音は「フィネス」。
1:12:10
I had to play along, didn’t I? 「私も騙されたふりをしなきゃならなかった、わかるでしょ?」
“Play along” で「騙されたふりを続ける」 がっかりしたコロンボも演技だった!
Now what’s better than a places that’s already been searched at considerable cost and my embarrassment?
「相当なお金をかけて捜索し、そのせいで私が恥までかいた場所だ、あれ以上死体を隠すのに最適な場所なんかないでしょう。」
You know bodies have funny way of surfacing.「仏ってのはなかなか葬りにくいもんだ。」
直訳すれば「死体ってのは(隠しても)変な具合に顔を出してくるモノなんですよ。」
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