プチ・シニアの明るいひきこもり生活

タイトルだけじゃ、なんの映画かわからない「フィフス・エステート」を見た。

      2016/10/23

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It takes two things to change the world. Good ideas aren’t that hard to find. Commitment, true commitment—it requires sacrifice.
 「世界を変えるのに必要なものがふたつある。いいアイデアを見つけるのは難しくはない、コミットすること、本気でコミットするってこと必要なんだ。そして、そのためには犠牲が必要なんだ。」

 テレビをつけたら、「フィフス・エステート」をやっていた。これって、ウィキリークスジュリアン・アサンジの話じゃん。っということで、つい見てしまった。ちなみに、「フィフス・エステート」って辞書には「放送メディア」って載っているけど、まぁ、ここで新しいメディアってことなんだと思う。

 この手のIT革命系では、以前記事にもした Facebook 創始者の「ソーシャル・ネットワーク」が、まぁ、監督(ディヴィッド・フィンチャー)の手腕だと思うけれど、単なる伝記ものじゃなくて映画的深みをちゃんと持っていたのに比べると、ちょっと弱い。いや、でも、これはサスペンス映画としてみれば、私は結構面白いと思う。ちょっと調べたら、評論家に酷評されて、日本での公開はなかったらしい。いや、そこまでひどくないよ。もっとひどい映画がいっぱい公開されているよ、って思う。「ステイーブ・ジョブズ」(なんか、新しい映画が公開されるみたいだけど、古いやつのことです)は、はっきり言ってほんとつまらない映画だった。あれより、ぜんぜんいい。

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 で、これ、日本でこそ、公開されるべきだったんじゃないかな。ウィキリークスって、なんか日本では批判的な意見が多い気がするんだけど、隠蔽が堂々と行われている日本こそ必要なんじゃないかな。まぁ、いわゆる「チクリ」みたいなものへの抵抗感もあるのかもしれないけど。

 タイミングよく、TTPの交渉過程の文書が45ページ、黒塗りで公開されたというニュースが報道されたんだけど、それって公開されたって言わないんじゃないかな。

 マーク・ザッカーバーグも、スティーブ・ジョブズも、このジュリアン・アサンジも、見事に嫌なやつです。いや、褒め言葉、は言いすぎかもしれないけど、こういう革新的な人たちは、嫌な人でいいんだと思う。嫌な人であることが、ある意味必然なのかなと思う。

 ジョン・レノンだって、教科書に載っているから勘違いする人が増えていると思うけど、相当嫌なやつですよ、でも、彼の作品を前にしたら全然関係ない。ジム・モリソンだってそう。ジョー・ストラマーはほんとにいい人らしいけど・・・。

 他の2人の伝記と違うところは、アサンジの場合だけは「人命」が関わっているからだと思う。だからこそ、単なるエゴイズムですませてもらえない部分があるんだと思う。だから、サスペンスになるんだけど。

 冒頭の引用。このあたりは、なかなか簡単には頷けないかもしれない。「革命には犠牲が伴う」っていう文句も最近の世の中の趨勢では否定的に捉えられているフシもあるし。

 実際の所、リークされた文書のせいで生命の危険に晒された人がいるのか、は私にはわからない。映画の中でのアサンジは否定している。

 しかし、なんです、メジャーになる前、この映画で言うとまだ2人で銀行と戦っている時、この頃が一番楽しそうに見える、何でもそうなのかもしれないけど。バンドでもブレークする前が一番楽しそうな感じがするし。

 相変わらず、とっちらかってしまった鑑賞文だけど、レヴューがあまり良くないから見ないっていうのはもったいないかもしれない。老婆心から、そう言っておきたいと思う。



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 - 遅れてきた映画鑑賞

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