プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「旅の断片」の前書きのようなもの

      2015/08/25

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 旅の断片と題して、いくつか記事を書いている。ほとんどが他愛のない話だが、所詮自分の如き人間にはこの程度のエピソードしかないだという、開き直りみたいなものだ。

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 旅についての良書というか、読むとたびに出たくなる本、の代表は「深夜特急」ではないかと思う。私も大好きだ。「シンガポール」〜「ペナン」〜「バンコク」と電車で(一部バスで)移動したことがあるのだが、これは「深夜特急」中の出てくる行程をたどった、というか、そのままだと芸がないので少し逆にして辿ってみたのだ。

 で、いつも思うのだが、「深夜特急」にあこがれてたびに出たところで、あたりまえだが、「深夜特急」の中に描かれているような印象的な出来事がそうそう起こるわけではない。それはそうだ、あのような旅をするためには、作家として成功するような、飛び抜けた観察眼と、優秀なカメラマンが決定的瞬間をいとも簡単に呼び寄せる(!)ような、並外れた強運が必要に違いないからだ。所詮、平凡な人生を送っている人間が、旅に出たからといって、はっとするような出来事がを次から次に怒るって考えるのはどうしても無理がある。果たして、旅から帰ってみると、それなりに面白かったけれど、当初期待していた「深夜特急」のような旅はには遠く及ばない事に気づいてため息をついたりする。

 でも、まぁ、冒頭に書いたように、「自分の如き平凡な人間」に起こった出来事と考えれば、それなりに満足できる旅だったなぁ、なんて、時間が立ってから思い返してみると、案外思ったりしているのだ。

 そんなわけで書き綴っている「旅の断片」は、どれもがかなり時間の経っているものだ。そうでなくても、役に立つ情報は殆どないと言っていい。もしも、そういうつもりで、このブログに辿り着いてしまった人にはもしわけないな、と思う。

 「効率的な旅」を求める人がいてもいい。ダメな旅なんかないと思う。が、私は、もともとあまり効率的な生き方をしている方ではない。飛行機で1時間ちょっとで行けるところに電車で8時間かけていくこともあるが、人生でもそんなふうな選択をよくする、無駄に時間を費やしてるだけかもしれないけど。

 実は、書いているうちに、「そういえば、こんなこともあった」ってそれまですっかり忘れていたことも思い出したりする。あといくつ書けるのかわからないけど、段々増えていくのは、すこし嬉しい。

 そう気づいたので、この「旅の断片」の前書きのようなものを書くことにした。


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 - 消えそうな旅の断片

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