プチ・シニアの明るいひきこもり生活

Hallelujah を聴いた

      2017/01/19

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 *この曲の作者レナード・コーエンは2016年11月7日亡くなりました



 昨日何気なく見た映画の中で ”Hallelujah” がかかっていた。私の知らないバージョンだ。私が知っているのはこの曲の作曲者 Lenard CohenJeff Buckley のバージョンだけだ。どちらかというと、本家より Buckley のバージョンのほうが好きだ、私にはこのバージョンの方がしっくり来るという意味でしかないが。Buckley はギター1本で歌いあげている。
 この曲の歌詞はなかなか難しい。でも頑張って私なりの解釈をしてみた。

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 「ハレルヤ 意味」や “Hallelujah interpretation” などで検索すると、いろいろな人が解釈を披露している。旧約聖書からの引用については、ほとんど誰もが言及している。なるほど、と聖書や宗教に疎い私は参考になった。

 ただ、個人的には「主を褒め称えよ」というタイトル、旧約聖書の引用、と道具立ては宗教的なものだが、私はシンプルに「愛の苦悩」を歌ったラブソングではないか、と思っている。普通、ハレルヤは喜びを表す(らしい)が、ここではそう単純ではないようだ。

 歌詞を見てみよう。

 著作権の関係で歌詞は載せていません。”Halellujah Lyrics” で検索すれば容易に見つかると思います。また、ダビデやサムソンに関しても「ハレルヤ 意味」などで検索すると詳しく解説している人の記事が見つかると思います。


 ヴァースによって異なった「ハレルヤ」が示されていることに注目しよう。

 1番

 ここでのダビデの引用は、音楽の素晴らしさを伝えるために引用されていると思う。もちろん、曲を全体を通してダビデの苦悩は、作者の苦悩と重なりあうものがあるのだが。

 But you don’t really care for music, do ya?

の、you は「(別れた)彼女」に対する呼称だと、私は思う。

 かつて愛し合った仲の、その彼女に「あなた」は、こんな素晴らしい音楽も、更に言うと私(レナード・コーエン)の作る歌も、どうでも良かったんだろう、と責めているのではないだろうか?

 “Baffled king” (苦悩する王)とは、もちろんダビデのことだが、作者自身のことも表していると思う。

 そして、ここで示される「ハレルヤ」は「苦悩のハレルヤ」だ。

 2番

 2番では “you“は自分への呼称に変わっている。

 彼女の美しさに惑わされた「お前」は、日常(kitchen)に縛り付けられ、権威( throne )も失い、力も失ってしまった(サムソンの hair を切られると力を失うという逸話から)。

 1番と合わせて考えると、アーティストの自分とアートへの理解がない「彼女」との関係に、いらだちを感じていたことが分かる。

 彼女のせいで「お前」の唇から出てくる歌は、「悲しみの、あるいは、憎悪のハレルヤ」ばかりだと歌っている。


 3番

 “I” が自分で、”you” はまた「彼女」なっている。

 彼女と出会う前の孤独な場所にまた自分は戻ってしまった。
 彼女は、これ恋愛に「勝った」と思っているかもしれないけれど、愛は勝ち負けではない。

 愛は、「冷たく、壊れたハレルヤ」なんだ。

 4番

 
 ここは愛し合っていた頃の記憶。性愛的な過去が美しい比喩で語られている。
 ここでのハレルヤは「歓喜のハレルヤ」だと思う。

 5番

 ここでは、愛について語られている。
 例えば、愛について学んだことは、いかに機先を制するか、でしかない。
 悲しみにくれるのも、希望を見出すのも愛ではない。

 愛は、「冷たく、壊れたハレルヤ」なんだ。


 まとめ

 
 今見てきたように、3番と5番で “ a cold and broken Hallelujah” と繰り返している。作者が一番言いたいのは、このフレーズと見て間違いないだろう。

 5番の歌詞では、上には書かなかったが

 

 Maybe there’s a God above / But ・・
       「おそらく神はいるのだろうが、・・」


 と始まっている。神への不信は言い過ぎとしても、完全には信じられない自分がいる、だから素直に、喜びをもって賛美できない心境を、「冷たく、壊れたハレルヤ」と表現しているのではないだろうか。

 それにしてもこの曲は美しい。Jeff Buckley の声もため息が出るほど美しい。こんな曲が作れて、こんな風に歌えたら、死んでもいいかもしれない。

 (あくまで私の個人的解釈です)







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