プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「ハート・ロッカー」ってタイトルだけじゃどんな映画か全然わかんないよね。

      2015/08/31

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 Once you get older, some of the things that you love might not seem so special anymore.
Like your Jack In The Box, maybe you realize it’s just a piece of tin and a stuffed animal,
and then you forget the few things you really love

 年をとってしまうと、好きだったものも、以前のような特別なものじゃなくなってしまう。この「びっくり箱」だってそうさ、いつかブリキとぬいぐるみでしかないことに気づいてしまうんだ。すると、君は本当に自分が好きだったものさえ忘れてしまうのさ。


 イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション。

 キャスリン・ビグロー監督の映画である。元旦那が撮った、あの「アバター」を押しのけてアカデミー作品賞、監督賞などをとったらしい。
私がこの映画を見ようと思ったのは、単純に「ゼロ・ダーク・サーティ」が結構面白かったからだ。

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 この「ハート・ロッカー」、そして次作「ゼロ・ダーク・サーティ」の2作だけ見た印象ではこの2作品すごく似ている。内容はもちろん違うけれど、戦争を題材とした「料理の仕方」はすごく似ている。個人的には、ゼロ・ダーク・サーティの方が好きだ。

 それ以前の作品を見ていないので(コケたらしい)、なんとも言えないのだけれど、この2作品だけで考えると、ジェームス・キャメロンと結婚していたっていうのがにわかに信じがたい、くらい方向性が違っている・・・。

 いや、そうでもないのかな、この2作品にもテーマの重さにも関わらず、エンターテインメント性は十分に吹きこまれているので、やっぱ夫婦だったっていう事実が納得できてしまうのか・・。

まぁ、とりあえず、保留(^_^;)。っていうか、結論出す必要もないんだけど。

 さて、この映画のほとんどは、冒頭の引用に集約されてしまう。

“The rush of battle is a potent and often lethal addiction, for war is a drug.”
Chris Hedges, WAR IS A FORCE THAT GIVES US MEANING

「戦闘の高揚は強力で、時に死に至るほどの中毒をもたらす。戦争とは麻薬なのだから。」


「命知らず」としか思えないジェームズ軍曹を中心に物語は進行していく。

 私が一番印象的だと思ったのは、長々と描かれる戦地での爆弾処理のところよりも(もちろん十分スリリングでおもしろいんだけど)、林務を終えてアメリカに戻ったジェームズが、妻と息子とスーパーにでかけるシーンだ。

 彼にとっては、あの大量の商品が整然と並んでいる「景色」は強烈な違和感とストレスを生み出す異形の空間でしかのだ。死体や血や瓦礫の散乱するイラクでの彼の日常からすると、このスーパーの景色こそ異常なのだ。そして、不思議なことに、それまでの映像を見てきた、ただの観客でしかない私達も、ジェームズと同じようにやはり違和感を感じてしまうのだ。日常のなんでもないスーパーの景色をそのように見せてしまうのは、やはり監督の手腕なんだと思う。

 結局、冒頭で引用したセリフをまだ理解できるはずのない息子に告げた後、自ら戦地へと戻っていく。彼は「戦争という中毒」から抜け出せなくなってしまったのだ。


最後に、

 このカタカナの邦題はどうなんでしょう? アメリカ軍のスラングで「苦痛の極限地帯」、「棺桶」といういみらしい。「ゼロ・ダーク・サーティ」もなんだかわからないスラングだったなぁ。邦題もわかんなきゃ調べてくれってことかな。あるいは、トレーラー(予告編)で説明すればいいか、みたいな感じかな。

「ハート」は、一般的に”Heart”を思い浮かべるし、「ロッカー」も”どちらかと言うと”Rocker” を思い浮かべるし、一瞬ぱっとみると「ハー・ロッカー」に見えて音楽ものみたいに見えちゃう。正直言って、私はタイトルだけ見ただけだったらパスしてますね、っていうか、きっとパスしてきたんだと思う、ずっと。




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 - 遅れてきた映画鑑賞

 

Comment

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  1. The director is awesome より:

    初めてお邪魔します。Kathryn Bigelow監督の作品は5・6年ほど前にHarrison Ford主演のK-19: The Widowmakerが最初でした。米ソ冷戦を背景とした重厚な男臭いドラマでしたので,監督名を見るまでは,てっきり男性監督だと思ったほどです。テーマの目の付け所にしても,作品の仕上がりの高さにしても,女性・男性という枠組みを超越した素晴らしい監督だと思います。 英語教室 Lingo-Field (仙台)

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。
      そうですね、K-19 は未見ですが、確かに「男臭い」ですよね、キャメロンの作品より全然男臭いと思います。キャメロンは、(いい意味で)「男子臭い」気がしますが・・・。
      K-19 も機会があったら見てみます。

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