プチ・シニアの明るいひきこもり生活

私も映画館を経営したいと思った「イングロリアス・バスターズ」

      2016/01/31

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「イングロリアス・バスターズ Inglorious Basters」を見た。単純に面白かった。脚本が相変わらず面白い。面白すぎる。

 タランティーノの映画ってほとんど見ているし、それなりに面白いんだけど、なんとなくいつも居心地の悪さをどこかに感じていて、それほどのめり込めなかった。

 なんか、ちょっと余計なこと考え過ぎちゃって見ているのかもしれない。

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 映画自体はすごく面白いのに、時々、あるいは、頻繁に、妙に安っぽいシーンがでてくる。これは彼が好きだと言われているB級映画へのオマージュだったりするのかもしれないけど、自分はあまりその手の映画を見ていないので、その度にちょっと戸惑う、とか。

 よく「ヘタウマ」と言われる絵や音楽を目の当たりにした時の居心地の悪さに通じるものがあるのかもしれない。面白い気もするけど、ただの下手じゃんって思う気持ちも捨てきれない。あるいは、下手じゃんって思うけど、自分の鑑賞眼が劣っているだけで、本当はすごい作品かもっていう気持ちも捨てきれない。なかなか断定しづらい、とか。

 彼の映画は、私に染み付いている映画の定義というか、映画の文法というか、そういう思い込みから、あまりにも突飛に外れてみせるっていうのに戸惑ってしまうのかもしれない。ここはこうなるだろうっていう予測をあまりに簡単に裏切るし、このエピソードは膨らんで行きそうだと思わせていきなり終わってしまったりたりする。私は、そういうのは、時に乱暴な進行だなって思うことはあっても、嫌いじゃないし、面白くて仕方がない。ただ、自分のことはリベラルだと思ってるけど、そういう居心地の悪さ、戸惑いは、自分の中のコンサーバティブな部分が抵抗しているのかしらん、って思ったりもする、とか。

 と、まぁ、そんなことを考えていたら、「パルプ・フィクション」をやっていたので、見なおしてみた。

 いやぁ、面白い。これまで何回か見ていて面白いと思っていたけれど、今回は文句なしに面白かった。脚本、ほんと最高だなと思う。居心地の悪さも感じなかった。今までで一番、そして、圧倒的に楽しめた。

 というのは、今回気づいたんだけど、映画のはじめにちゃんとタランティーノは、「パルプ」の意味を説明してくれてたんだよね、字幕では「質の悪い紙に印刷された扇情的な内容の出版物」となっているけれど、これは説明というより、まぁ簡単にいえば「安っぽいフィクションだぜ、この映画は」っていうタランティーノの宣言なんだな、って思う。

 だから、今回余計なこと考えずに見てみた。とりあえず面白ければ、いいじゃん、っていう姿勢で見た。そうしたら、抜群に面白かった。

 で、最後に気づいたのだ。冒頭の「宣言」はタランティーノのエクスキューズじゃなくて、逆に「彼の自信」の宣言なのかな、って。安っぽいシーンとか突飛もないストーリー展開とかいかにもB級的な素材を散りばめながら、作品しては「この映画は1流品だぜ」っていう。

 そんなわけで、また機会を見てタランティーノの映画を見なおしてみようと思う。ちなみに、これまでの彼の作品のファイバリットは「ジャッキー・ブラウン」で、苦手なのは「キル・ビル」シリーズだった。でも、また見直すと変わるかもしれない。楽しみだなぁ。




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