プチ・シニアの明るいひきこもり生活

犯罪者の「40・50代、無職」率は異常?

      2015/08/31

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 犯罪のニュースが報じられる時、年齢が40、50代で、職業は「無職」というのがすごく多い。まぁ,当たり前って言えば、当たり前なのかもしれないが、なかなか心穏やかではいられない。いや、犯罪しようと思ってるわけじゃなくて、「世間の目」ってやつに対して。

 私は自分の今の職業を「主夫」だと思っているけれど、世間的には、この年代できちんと会社で働いていないっていうのは「無職」みたいなものだ。平日昼間にのんびり犬を散歩させているのを見たりしたら、世間は「あら、あの人、仕事してないのかしら」、って思うんじゃないだろうか。まぁ、そう思われてもいいんだけど、これだけ「無職」の中年犯罪者がニュースを賑わすと、あの人も危ないんじゃないか、なんて思う人が出てこないとも限らないわけで、杞憂ならいいけどな、くらいは不安になる。

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 もっと具体的に言うと、何かの事件を見て「そういえば、昼間犬を散歩させてる人も、ちょっとあやしい。気をつけたほうがいいかも。」なんてことを、近所の人たちが言っているかもしれないなぁ、と思ったりする。

 愛犬との散歩コースに小学校がある。季節にもよるけれど、散歩がちょうど下校時間に重なることがある。実はこれがちょっと私は嫌なのだ。
 こんなご時世だから、日本のどこかには、わざとかわいい犬をつれて小学生を狙うペドファイル(児童性愛者)もいるかもしれない。まさかとは思うが、そんな連中のひとりと勘違いされるのは困る。

「40、50代おっさん」、「無職」、「小学校の下校時間に子犬を連れて散歩」

 こう抜き出しただけでも、「怪しさ」がプンプンしてくる。

 こんなことがあった。下校時間と重なる時間帯に散歩をしていた時に、男の子の叫び声が聞こえてきた。

「あっ、怪しいおじさんだ、逃げろ!」

 げっ、オレのこと?って思って声の方を見たら、小枝を振り回しながら散歩しているおじさんがいて、子どもたちが逃げるように走り去るところだった。オレじゃなかった、良かった。

 良かったのだが、子どもたちも「怪しい」という判断は当然するんだという事実は、その「怪しい」という批難がいつ私に向けられてもおかしくないとも言えるわけだ(まぁ、そのおっさんより私の方が怪しくないとは思うけど、客観的に見て)。

 少し前に読んだ小田島隆の「もっと地雷を踏む勇気」の中にこんな文があった。

カジュアル・ウェアはオッサンには許されていない。(中略)
カジュアルであるということは、社会的な属性が不安定であることを意味している。で、社会的な身分が固定していないということは、これは、「あやしい」ということにほかならない。

 私も、ツギを当てたジーンズに、ウォーホールやキース・ヘリングやジム・ジャームッシュのTシャツを着て(ユニクロだけど)、愛犬の散歩しているわけでやはり「あやしい」ってことだろうと思う。

 この本には都会のことが書いてあるけれど、私のいる田舎の場合だって安穏とはできない。実は田舎の人の方が自分の理解を外れたものには残酷だったりするから。そして「同調圧力」は田舎の方が強かったりする。

 でも、ひとたび公共の場所に出たら、社会人たるもの、カチッとした服装で、背筋を伸ばしていなければならない。同調圧力に文句をつけるのは逆効果だ。なぜなら、同調を圧力として知覚していること自体が協調性の欠如を証拠立てているわけで、そういう人間に対してはより強力な圧力を持って臨むのが世間というオペレーション・システムの役割だからだ。

 うーん、いくつになっても生きづらいなぁ。

 私なんか、ただ愛犬と戯れ、スローライフをエンジョイしているだけのオヤジなんで、どうぞご心配なく。



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Comment

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  1. お気楽オヤジ より:

    初めまして あなたはご自分の職業は主夫だと仰ってますが奥さんが働いて家計を支え あなたは専業主婦ならぬ専業主夫の役割をしてらっしゃるのですね?だったら他人の目など気にせず堂々としてらっしゃったら良いと思いますよ(^_^)

    • hotbeard より:

      コメントありがとうございます。
      私の場合、世間の主婦・主夫には申し訳ないほど、低レベルの主夫なのでなかなか「私は専業主婦です」と堂々とは言えません、残念ながら。まぁ、別に卑屈にもなってもいませんけど。

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