プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「名盤再聴」事始め

      2015/08/25

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 ある日気がついた。最近音楽ちゃんと聴いてないなって。

 昔のように、レコードを取り出して、ホコリをふき、ターンテーブルに乗せ、慎重に針を落とす。手には、ライナー・ノーツと歌詞カード。そんな「儀式」のような振る舞いが、否が応にも真剣に聞く態度を生み出す、そんな聞き方をしていた時代があった。

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 CDの時代になり、セットするのも楽になったし、曲のリピートやスキップも簡単にできるようになった。

 さらに、iPod のようなポータブル・デバイスが生まれて、大量の音源をお持ち歩き、どこでも手軽に聴くことができるようななった。

 便利で手軽になった反面、音楽を「真剣に」聴くこと機会が激減してしまったんじゃないだろうか。BGM的に聴くのが中心になってしまったんじゃないだろうか。自分のことだが、最近、私が音楽を聴くのは、殆ど家事をしている時と車を運転している時だって気づいて唖然とした。

 簡単に言うと、”hear” 「聞こえてくる」けれど、”listen”「耳を傾けて聴いて」はいない気がするのだ。”listen” は、hear と違って後ろに前置詞の “to” が付く。つまり、「どこに」耳を傾けるか に意識的でないといけないということだ。

 そういう反省のもと、「そうだ、昔よく聴いたレコード(CD)をもう一度ちゃんと聴いてみようじゃないか」と思ったのだ。

 そうして、いくつか聴いてみた。当たり前のようだが、最初は The Beatles だった。ファースト・アルバムの「プリーズ・プリーズ・ミー( Please Please Me)」から聞き直してみた。歌詞についても1文字も疎かにせず確認した。

 もう何百回も聞いているからっていう自負もあり、それほど目新しい発見とか感動とかはきっとなかろう、なんて高をくくっていた。ところが、比較的後期のビートルズ好きだったせいか、この「ちゃんと聞き直す」という行為は、ことのほか実りのあるものだった。これまで気づいていなかった名曲を発見したり、多少音楽的知識も以前よりは増えていることもあって、コード・ワークやコーラス・ワークに改めて感心したりもした。

 予想以上におもしろかった、というのが正直な感想だった。

 なんか、常に背を押されているような忙しい世の中になってしまったのも、「じっくり聴く」ことが難しくしている原因だと思うけど、逆に、こんな時代だからこそそういう時間を「あえて」とるのもいいんじゃないだろうかって思ったりした。幸い、経済的な余裕はないけれど、時間的には恵まれているので、週にアルバム何枚かは「精聴」できそうな気がする。

 そんな訳で、これを私は「名盤再聴」と名付け、継続的に行うことに決めた。



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 - なつかしの音楽鑑賞

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