プチ・シニアの明るいひきこもり生活

ウチの犬と比べたくなる「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」

      2015/08/30

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 Oh, and just so you know, I am a dog person, but that’s not a dog. That is evil with a dog face that is humping my leg and peeing on your carpet.
 「えぇ、私は犬好きですけど、あれは犬ではないわ、足にマウンティングしたり、カーペットにおしっこしたり、あれは、犬の顔をした悪魔よ」(しばらくマーリーを預かった女の子のセリフ)

 いきなりだけど、ひどい邦題だ。センスのかけらもない。だからこれまで見なかったとも言えるし、だから見たとも言える。「世界一おバカな犬」というフレーズを見ると、つい「ウチのおバカな犬」とつい比べたくなってしまう。この邦題を考えて人は、センスはないけど(あるいは、あったけど、泣く泣く諦めたのか)、「営業」的には才能があるんだと思う。犬を飼っている多くの人達が自分の犬は「おバカ」だと思っているはずだから、比べたくなると見抜いたわけだ。たぶん。

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 ただし、「教えてくれたこと」の部分は余計。説明しすぎ。

 原題は、”Marley & Me” 。シンプルだ。シンプル過ぎる。この「マーレイ」がボブ・マーレイから来ていることを知っていたらもっと早く見ていたのに・・・。

 さて、いきなり結論から言ってしまうと、この映画が「教えてくれること」は「どんなおバカな犬でも長年一緒にすんだら家族のように愛情を感じるようになる」っていうことだ。何も新しいことはないし、当たり前のことだ。もとから、それほど深い哲学を求めて見ているわけではないので、これは問題ない。

 だから、あくまで、過去に犬を飼っていたか、現在飼っているか、これから飼いたいと思っているか、あるいは、飼いたいけど諸事情で飼えない、そんな人たち以外にはほとんどアピールしないんじゃないかと思う。そういう映画だ。

 この映画を見ると、映っているのは全然違う犬種で、家族も全く違う(アメリカ人だから当たり前)のに、まるで自分の愛犬のホーム・ビデオを見ているような気分になる。海の近くに住んでいなくても、家にプールがなくても、関係ない。おそらく、この手の映画の存在価値は、そういうところにあるんだろう。

 主演の夫婦は、ジェニファー・アニストン(ジェニー)とオーウェン・ウィルソン(ジョン)。ジェニファー・アニストンってつい「レイチェル」って呼んでしまうほど、「フレンズ」のイメージが強い。今回の役もレイチェルとほとんどかわらない(ちょっとシリアスかな)。オーウェン・ウィルソンの方は、あまり見たことがなくて、「エネミー・ライン」くらいかな。

 さて、ここからは見ながらメモしたセリフとか引用しながら、鑑賞したいと思う。英語の勉強も兼ねているので、対訳風になっている、悪しからず)。

 映画はこんなセリフから始まる、

 “You know, there’s nothing like the experience of raising your first dog.
「初めて犬を飼うことは素晴らしい経験だ」

私のケースで言えば、最初の1年くらいは可愛いけど「素晴らしい経験だ」とは言えなかったなぁ。しつけに失敗したって、挫折体験を認めてから、あんまりイライラしなくなったなぁ。

 ラブラドールを勧める時、友人のセバスチャンはこう言う。

 “Supposed to be just like kids, only easier to train.”
「子供よりしつけが簡単だっていう話だよ」。

 私もトイ・プードルにした時、飼いやすいって言われたなぁ。それで、これかぁ、みたいに思った。

 友人のセバスチャンは、マーレーを餌にナンパする。女の子が「可愛いから連れて帰ってもいい?」って聞くと、飼い主のジョンがこう言う。

 “I can’t let you have the puppy, but you might have a shot with the big dog.”
「子犬は無理だけど、おっきい方の犬なら可能性があるよ」

 実は私も犬を散歩させていると、素敵なおねーさんが「可愛い」って寄ってきて、お友達になるっていうシナリオを描いていたんだけど、ロケーションと時間帯のせいか、実際はおばさんにしか言われたことがない。

 訓練士に(キャスリーン・ターナー!)にトレーニングを受けるシーン。参考になるセリフがいくつかあった。

 ”Incorrigible? I don’t believe in that word. Every dog wants to learn.”
 「矯正できない?そんな言葉は信じない。どんな犬も学びたがっているのよ。」

 ”‘Course, they can’t learn if their parents are weak-willed.”
 「もちろん、飼い主の意志が弱ければ、犬は学ぶことはできません。」

 ”A dog can only have one master. Which one of you has the most natural authority in your own relationship?”
 「犬が仕えるご主人は1人だけ。二人の関係で普段どちらが権威があるんですか?」

 夫婦のことなので、当然(!)、奥さんの方となる。

 ”And lose the sunglasses. Dog likes to be looked at in the eye.”
 「サングラスは外して。犬は目を見て接して欲しいんです。」

 で、結局、訓練士に飛びかかり、激しくマウンティングして「退学」になる。日本語は「マウンティング」ってなってたけど、英語は”humping” 。そして、こう言われる。

 ”Now, leg humping is like a virus.”
Once it takes hold of the group- No.
 「足にマウンティングすると、ウイルスみたいにグループの他の犬に伝染ってしまう。」

 ちなみに、マーリーは普段はプードルにしかマウンティングしないんだけど、訓練士の髪型がプードルみたいだから襲ったようだ。

 子供が生まれるあたりから、なかなか感動的なセリフも出てくる。

 私が一番好きなシーンは、子供が生まれるので大きな骨ガムを与えられて留守番するシーン。時間が経過して、最後は床に寝てしまう。さりげないシーンだけどね。

 子供が生まれてから、二人はこう言う。

 ”I never thought Marley would seem like the easy one.”
 「マーリーのほうが楽だったって思うなんて、思いもしなかったわ」

 最初はマーリーの話だったけれど、子供が生まれてからは、育児や家族や人生の話が中心となってくる。そこにマーリーが形になっていく。

 ”No one tells you how hard this is all gonna be.”
 ”Which part?”
 ”All of it. Marriage, being a parent.It’s the hardest job in the world and nobody prepares you for that.
Nobody tells you how much you have to give up.”
 ”I feel like they do tell you, but you don’t listen or you think, “Ah, they’re just miserable.”
「こんなに大変だなんて誰も教えてくれなかったわ」
「何が?」
「全部よ。結婚も育児も。こんなに大変なのに誰も覚悟しろって言わなかったわ。誰もこんなに諦めなきゃいけないことがあるって言ってくれなかったわ。」
「言ってたんじゃないかな、でも聞こうとしなかったか、自分は違うって思ったんじゃないかな。」

育児は経験ないのでわからないけど、犬を飼うのだって「諦めなきゃいけないこと」はあったなぁ。

 そして、最後マーレーは死んでしまう。これまで「世界で一番おバカな犬 “world worst dog”」と呼んでいたジョンも最後にこう言う。

 ”You know what made you such a… great dog is you loved us every day, no matter what.”
 「お前がこんなに素晴らしい犬になれた、何があっても、毎日僕ら家族を愛してくれたからさ」。

私が個人的に好きなのは、マーレーのお墓の前で、ジェニーが長男のパトリックに何か言うことはあると聞くシーン。

 ”Patrick, do you wanna say something?”
 ”He knows.”
「パトリック、何か言いたいことはある」
「言わなくてもマーリーには伝わってるよ。」

さて、この後エンディングにジョンの感動的なナレーションが流れるのだけれど、これはこれから見る人のためにとっておこうと思う。





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