プチ・シニアの明るいひきこもり生活

コペンハーゲンでスリにあった!

      2016/05/18

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 次の日の朝ハンブルグへと向かうことになっている最後のコペンハーゲンの夜、夕飯を食べ、ブラブラしながらホテルへ戻ろうとしていた時だった。

 私の右横を追い越していこうとする若者が、軽くぶつかった。

 ”I’m Sorry” 彼は、私の顔を見てそう言った。私は「オーケー」と頷いた。すると彼は、”Where are you from?” と笑顔で尋ねてきた。

 ここで、日本人て言うとカモって思われることが多いので、たいていウソの答えを言ったりするのだけれど、コペンハーゲンってはっきり言って、すごく安全でそうで、危険のきの字も感じていなかったので、気が緩んでいてつい、「ジャパン」って答えてしまった。

 すると、

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 彼は突然、私にはわからない言葉で何か言いながら私の右足に、彼の左足を絡めてきた

 今思うとマヌケなんだけれど、頭の中に大きな「?」をいっぱいにしながらも、私は「これは、もしかして自分は柔道を習っていたんだよ、っていうのを体で示そうとしているのじゃないか」と、つまり、私としては無理やり彼の行動をなんとか自分の理解の範囲内におさめようと焦っていたわけ。ただ、その時私の本能的危機意識がなんとはなしに右手をジーンズの尻ポケットへと導いた。

「あれ、財布が入っているはずの膨らみがない!」

 いや、そう思ったのに、まだ一瞬事態が飲み込めなかった。本当に、あくまで、「財布がない」じゃなくて「ポケットの膨らみがない」だった。・

 が、さすがに、そのコンマ数秒後、財布を盗られた、と気づいた。

 彼は足を絡めて私を前傾姿勢にして財布を抜きやすくしていたのだった。気づけよ、もっと早く。

 彼の方を見ると、彼の手には私の財布がしっかりあり、そして

彼は財布の札入れから紙幣だけを抜き取り、私放り投げて返してきた。

 そう、返してきたのだ!

 そして、彼は走って逃げていった。私は「この俺がスリにあう!」っていう驚きの事実にショックで、声もです、追いかけも出来なかった(念の為に言うと、この年では追いかけても追いつけるはずがないので正解。)

 拾った財布を、自分の財布を、開いてみた。

 よかった、

クレジット・カードは抜かれていない。

 私は安堵でそこに座り込みそうになった。立ってたけど。

 お金で見れば、大したことはない。たぶん、日本円で5000円くらいしか入ってなかった。でも、クレジットカードだと後がめんどくさい。手続きがめんどくさい。

 まぁ、不幸中の幸い。

 昔、まだ危険と言われていた頃のニューヨークのハーレムとかアルファベットストリート(正確にはアヴェニュー)を歩くとき、いつホールドアップにあってもいいように、財布に20ドル位入れて、あとは懐に隠していたのを思い出したりした。まぁ、少額の現金で済めば御の字。そう思い始めた。

あれ?

 よく財布を見てみたら、あれ?あれ? お札残ってるじゃん!お金残ってますよ!? 残ってます。

 実は私の財布はお札入れのところが、2パートにわかれていたので、片方にお札、片方にレシートを入れておいたのだ。

 ワハハ、あいつ、レシートだけ取って走って逃げてやんの!

 追いかけなくてよかった。無駄な汗かくところだったよ。

 しかし、彼は、紙幣(実際はレシート)だけ抜いて財布は返してよこしたのか?

 まぁ、実際のところはわからないけど、顔を見られているから警察に行かれたりしないように配慮したんじゃないか、ってことだ。私だって、財布ごと盗られていたら、警察に行くけど、少額ならめんどくさいから泣き寝入りする。それを狙ったんじゃないか・・・。

 あと、自分を慰めるために考えたのは、スキのない私があまりに早くスられたことに気づいたために、恐れをなして紙幣の確認もせず、焦って逃げた、という説だ。うん、人にはそう言っとこう。

 しかし、あれですよ、以前本職のスリの人が「気を別のことにそらせば、簡単に財布を抜き取れる」って豪語しているのを読んだことがあるけど、ほんとそうなんだなぁ、って思った。考えてみれば、手品とかもそうだもんなぁ。

 ということで、今後は財布は尻のポケットには入れません。みなさんも、海外では尻ポケットに財布は厳禁ですよ。スられます。マジで。

 最後に、後で教えてもらったんだけど、コペンハーゲンにはルーマニア系の窃盗団いるらしいです。彼がそうだったかはわからないけど。

 あ、書き忘れたけど、実際財布には2000円くらいしか入ってなかったです、5000円はカン違い。


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 - 消えそうな旅の断片

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