プチ・シニアの明るいひきこもり生活

老後を過ごすなら、やっぱ寂れた海の近くだろ・・・

      2016/10/23

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 NCIS という全世界で視聴者が一番多いという宣伝文句の割に内容的には Mediocle なドラマを見ていたら、引退したギブスが向かったのは先輩が早期退職して老後を過ごしている、メキシコのビーチのコテージ(?)だった。

そういえば、妙に人気のある「ショーシャンクの空に THE SHAWSHANK REDEMPTION 」の最後もメキシコのビーチに向かう結末だった(と思う)。

なんか、他にもそういう映画とかドラマとか、あった気がする。

と、これはある程度、人々に、というか、ある価値観を持った男性(多分、男性)には、一つのロマンとして認識されているんじゃないかと思う。

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ちょっと、話はずれるかもしれないけれど、私には確実にどこかに「ホームレス願望」がある。実は、男ならみんなあるだろ、ってずっと思っていたんだけど、ある人に「ないよ」って即座に否定されて、ちょっと驚いたことがある。

いやぁ、そういう「落ちてゆく」願望ってあるって誰にでもあると思っていたんだけど、そうじゃないらしい。

いや、「ホームレス願望」って、自由への願望なのかなぁって思っていたんだけど。束縛のない究極の形態。

ただ、最近は自由にあまり価値がないらしい。

ギターを教えている友人(師匠、年下だけど)が言っていた、「今の中学生とか高校生とか、聞くとみんな学校が楽しいって答えるんだよね。」

うーん。私なんか、学校は基本的に抑圧組織だとずっと思っていたから、楽しいっていうのは驚きでしかない。

以前、知り合いの アメリカ人のALT(外国語補助教員) が「日本の学校って牢獄みたい」って言っていた。「でも、生徒はあんまり不満そうに見えない」と付け加えた。

自分のことを振り返ると、10代の頃は、大人とか社会とか学校とかに対して反発の感情しか持っていなかったから(実は、今考えると間違ってることがいっぱいあるけど)、学校が楽しいとか愛着を持つとか、そういうのは一度もなかった。

ロックが廃れるはずだなぁ、って思う。

で、ちょっと話は戻って、「ショーシャンクの空に」。あれは、スティーブン・キング原作の映画の中でも破格に人気がある気がする。主人公のティム・ロビンズ Tim Robbinsって私は結構好きなので、この映画も好きなんだけど、なんであんなに人気があるんだろうっていう疑問もある。

痛快な復讐譚だから?

私はシンプルに、これは自由への渇望映画だと思う。気づかぬうちに閉じ込められてしまった牢獄から抜け出すために死ぬほど苦しい努力をする。

そして、やっと脱獄がかなって彼が向かった先が、メキシコのビーチだったわけだ。

私は自由に生きようとずっと願って生きてきたけれど、自分の能力や性格のせいで自分が望むほど自由に生きてきたわけじゃなかった(人に言わせれば、好き勝手にやりやがって、って言われるかもしれないけれど)。

そんなわけで、私もせめて、死ぬ前には、どこかの寂れたビーチに行って、なんとなく「自由を求めたやっと辿り着きましたよ」的な気持ちで過ごしたいと思う。まぁ、そういう、またチープなロマンだったりするわけだけど・・・。

タイのビーチでも、マレーシアのビーチでも、ベトナムのビーチでもどこでもいい。でも、国境は越えたいなぁ。「ショーシャンクの空に」もこんなセリフで終わるから。

I find I’m so excited I can barely sit still or hold a thought in my head.
I think it’s the excitement only a free man can feel.
A free man at the start of a long journey…
…whose conclusion is uncertain.
I hope I can make it across the border.
I hope to see my friend

「私は興奮して頭がそのことでいっぱいになり、もうじっとしていられなかった。それは、自由な人間だけが、長い旅のスタート地点に立った自由な人間だけが、感じることができるワクワク感だと思う。もちろん、結果がどうなるかはわからないのだが。国境を越えられればいいなと思う。そして友人に会えればいいなと思う。

私もぜひ国境は越えたいと思う。

おまけ。レッド演じるのはモーガン・フリーマン Morgan Freeman、・・・なんと Freeman ですよ。

それと、私はレッドが仮釈放されて泊まった宿の天井に刻まれていた文字 、
“Brooks Hatlen was here.”
そして、その横にレッドが自ら刻んだ、
“So was Red.”

 これって、以前書いた「真夜中のカーボーイ」で取り上げた(リンク)、あのリコが横断するときのセリフに通じるものがあると思う。

「“I’m walking here. I’m walking here.” 「ここを俺は歩いてるんだよ、ここを。」



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