Satisfaction (名曲を聴くシリーズ)
2015/08/25
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この曲は、Rolling Stone Magazine の Greatest Songs of All Time では、第2位になっている。
私にとってこれがストーンズのベスト・ソングかと聞かれると、ちょっと違うけれど、でも Greatest のひとつであることは間違いない。
この曲と、The Who の “My Generation” 、って若者特有の「焦燥」「不満」「行き場のない怒り」とかをズバッと歌い上げた傑作だと思う。
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この2曲って、後のパンクに間違いなく影響与えていると思うけれど、大御所として、特にストーンズはパンクの連中に駄目だしされたんだよね。私もパンクにのめり込んだほうなので、その時期はあまりストーンズとか聞かなかったな、へへ。
有名な話だけど、キースが夢のなかでこのリフを思いついて、飛び起きてギターを手に取り、テープに録音し、また寝入ってしまった。「(テープには)その後にはいびきだけが録音されてたよ」
歌詞では、
But he can’t be a man ‘cause he doesn’t smoke the same cigarettes as me
というところが、個人的にはキモで、Cigarettes でなくてもいいんだけど、ある1点が異なることで、全面的に考え方や生き方が違っているっていうことを言っているのだと思う。そういうことがある。
具体的に、そして、直接的に言うと、10代の頃ストーンズに心酔して過ごした人間と、Satisfaction を聞いたことがない人間とでは、次元の違う世界を生きて来たっていうことになる。これは経験的に実感している。
「奴は、男じゃないよ、Satisfaction も聞いたことがないんだぜ」
歳をとると、理由もなく「満足」できるようになってしまう、あるいは「満足」しているような気になってしまう。若い時の、訳もわからず、常に「欲求不満状態」っていうのは、若者の特権だと思う。
でも、この歌を聞くと、心の奥が微かにチリチリしますね、今でも。
ところで、この曲のカバーで私が一番好きなのは、DEVO のもの。初めて聞いた時は衝撃的だった。初めてストーンズのバージョンを聞いた時より、衝撃的だった。もちろん、元があってのカバーだけど。
当時連載中の「すすめ!!パイレーツ」の中で「ケンケンノー」って言いながら登場するシーンがあって(誰だったかなぁ?)、大爆笑したのを覚えている。確かに、「ケンケンノー」って聞こえる。
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