プチ・シニアの明るいひきこもり生活

こんなのでも良ければと私の買い物用自転車を譲ってあげたくなった「自転車泥棒」

      2016/01/31

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悲しい。悲しすぎる映画だ。とてつもなく悲しい。

今の若い人はたぶんこんな古い映画は見ないだろう、普通。しかも、話がタイトル通り「自転車を盗まれて探しまわる(だけの)話」なんだから・・・

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地球は滅亡しないし、白血病はでてこないし、人も死なない。そもそも、喧嘩もない(小競り合いはあるけど)。ただ、盗まれた自転車を息子と探しまわるだけの話だ。

でも、面白い。そして、悲しい。

こんな単純な話で、こんなに感動的な映画が作れるって思うと、最近の映画の目眩ましのような、派手なストーリーは安易な手段に頼り過ぎなんじゃないの、とか言いたくなる。まぁ、これは言いがかりだけど。

この映画も、たぶん昔テレビの洋画劇場で見たのが最初だと思う。その後も見た記憶はあるけれど、それでも最後に見てから20年以上経ってるんじゃないだろうか。

その間に、私も「人生」というものを少しはわかってきたので(少なくとも、経験してきたので)、今回は、以前よりずっと「悲しい映画だ」って思うのだと思う。

この映画は、二重構造で「人生」を描いているんだと思う。

この映画を見る者は、父親の視点を通してこの理不尽な出来事を眺め、そして、息子の目を通して、その理不尽な出来事に振り回される父親の姿と父親の感情をみることになる。

誰でもそうだろうけど、自分の息子に情けない姿は見せたくない。息子の立場になれば父親の情けない姿は、やはり、見たくない。

だけど、映画は、残酷に二人の姿を映して行く。

ラスト・シーン。父が他人の自転車を盗もうとするシーンでは、さすがに息子には見られたくないので、先に帰そうとする。でも、映画はそれを許さない。息子は路面電車には乗れず、結局父親が袋叩きにされているのを見て駆け寄り、泣きながら抱きつく。そのおかげで父親は無罪放免になるのだが、歩を進める父親は、怒りと悲しみの入り混じった表情を浮かべまっすぐ前を見つめる。

この親子はどうなるんだろう・・。

そんな、悲しい映画だった。

自転車泥棒 HDマスター [DVD]


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