プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「一人っ子政策」と「スキヤキ」についての考察

   

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中国の「一人っ子政策」が廃止されるというニュースを見た。これまであんまり気にしていなかったのだけれど、まだやっていかのかと驚き、ちょっと気になって調べてみたら、この政策は1979年に始まったらしい。36年前だ。って、いうことは、だいた35才以下の中国人は原則的に一人っ子ということになる。

これってすごくないですか?

クラス全員が一人っ子、いや、学校の生徒全員が一人っ子、若手社員全員が一人っ子、いや、若い会社なら、社長から従業員まで全員が一人っ子ということもありえるわけだ。

これって、すごくないですか?

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私も一人っ子なのでわかるのだけれど、やはり一人っ子って兄弟姉妹がいる人とは異なる特質を持っていると思う、いい意味でも悪い意味でも。その一員としてあえて言うと、どうもネガテイブな特質のほうが多いような気がしてしまう。スポイルされている面がやっぱりある気がする。

昔、女の子と同居してしばらくした頃、食事のおかずを何気なく食べようとしたら、「それ、あたしの!」と言って取り上げられたことがあった。最初、なんでそんなにムキになっているのかわからなかった。

あとでなんとなく分かった。彼女には姉がいた。だから、ケンカにならないように暗黙のうちに半分づつ食べるといるルールができていたようなのだ。暗黙のルール。わかる気がする。でも、一人っ子は、たいてい好きなだけ食べることができる。親も何も文句は言わないし、むしろ進んで譲ってくれる。

たかが食べ物、されど食べ物。

ここで、思い出したのが、泉昌之の「かっこいいスキヤキ」という単行本の中の「最後の晩餐」というマンガだ(ここでやっと「スキヤキ」が出てくる)。

かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)

このマンガは衝撃だった。「スキヤキ」のルールが書かれていたのだ。

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この時、私は確信した。自分は知らないうちにきっと多くの敵を作っていたに違いない、と。一人っ子だから、肉ばっかり食べていても親は何も言わず嬉しそうに見ていたからだ(注:うちは貧乏だったのでほんとに数えるほどしかスキヤキなんか食べられなかったですけどね)。

親は、「誰かと食べる時には、肉ばっかり食べちゃダメよ」とか教えてくれなかった。だけど、兄弟姉妹がいれば、暗黙のルールでそういうことを学べたかもしれない。

そんなわけで、それ以降私は誰かとスキヤキを食べる時には常に過度に遠慮がちに肉をたべるようになった。これ以上敵を作りたくないからだ。その結果、常に食後「肉が足らなかった感」に満たされることになったのだった。


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