プチ・シニアの明るいひきこもり生活

「 名画 」 一覧

男もつらいけど、女もつらい ー 成瀬巳喜男監督「娘・妻・母」

SPONSORED LINK  矢野顕子の名曲「ラーメン食べたい」の歌詞を思い出した。 「男もつらいけど、女もつらいのよ」  成瀬巳喜男の「娘・妻・母」である。  以前、「おかあさん」について書いた。こんな弱小ブログで、 …

主人公がマッチョじゃないアメリカ映画もあったんだなぁ・・、「アパートの鍵貸します」

   タイトルは中学生の頃から知っていた。でも、これまで見たことがなかった。  というのは、一つには、私はアメリカン・ニュー・シネマと呼ばれている映画で映画好きになった人間なので、それ以前の古い映画にはほとんど食指が動か …

メディアの不調が伝えられる今こそもう一度見たい、カッコよさばかりが目立つ「大統領の陰謀」

 久しぶりに見た。  いや、カッコイイ。ジャーナリズムとはこれほどにもカッコイイ。物語もカッコイイし、登場人物もカッコイイし、かなり多くの時間が映る雑然とした編集部の風景でさえもカッコイイ。  逆に、どこかの国の話だが、 …

あまり人に教えたくないほど面白い「グランド・ブダペスト・ホテル」

 いやぁ、超おもしろい映画だった。  最近は、映画をほとんど情報なしの状態で見ることが多いんだけど、今回はホントにゼロ。何故見ようと思ったかというと、「ブダペスト」ってタイトルに合ったからだけ。それも、数年前に行ったから …

映画「カポーティ」から映画「冷血」、そして原作「冷血」への短い旅

 以前から見たかった「カポーティ」をやっと見た。続けて、映画「冷血:を見て、最後に原作を読んでみた。  まず、先に「冷血」で扱われた事件を説明しておきたい。3行で説明するとこんな感じ。 ・カンザス州で起きた凄惨な一家惨殺 …

クレアモントホテルに泊まりたい。ビューリーに行ってみたい。

 「ハート・ウォーミング」なんていう形容詞が付くとちょっと構えてしまう。世の中には、あまりに安っぽい、ベタベタなストーリーが溢れているから。でも、結論から言うと、これはいい映画だった。あまり重くならず、あまり軽くならず、 …

恥ずかしながら「奇跡の人」はヘレン・ケラーのことかと思っていた・・・

  2015/03/24    遅れてきた映画鑑賞

 「奇跡の人」である。  まさか自分がこの映画を見るようになるとは思ってもいなかった。おそらく私を知る人間のほとんどは驚くだろう。「どうしちゃったんだ?」  私は「ヒューマン」と形容詞がつく映画にはほとんど手を出さなかっ …

独裁の匂いのする今こそ見よう 「チャップリンの独裁者」

 もしかしてチャップリンの映画の中で一番有名なのはこの「独裁者」かもしれない。この間まで見ていなかった私も含めて、通して見ていなくても最後の演説のシーンだけは引用されることが多いから、知っていたりする。  それに、ある意 …

派手ではないけれど、心のどこかに居続けるような佳作 「僕たちのムッシュ・ラザール」

  2015/03/03    遅れてきた映画鑑賞

「さよならを言わずに去っていくのは、自殺するのと同じことだ。」  カナダの映画だ。  モントリオールの小学校を舞台に、教師が教室で自殺したことに傷つく生徒たちと、後を受けたアルジェリア人の教師ラザールとの物語。  こうス …

一番下品な女を殺せないという皮肉 チャップリン「殺人狂時代」

 これも、「ライム・ライト」や「街の灯」に劣らず大傑作。 この邦題がいいかどうかはともかく、原題はシンプルに “Monsieur Verdoux” 、「ヴェルドゥ」は主人公の名前だ。 こんな風なセ …