プチ・シニアの明るいひきこもり生活

昔はこれが超がつくほど早かったんだろうか、と気になる「バルカン超特急」を見る

      2016/01/31

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 ヒッチコックのイギリス時代の作品。ヒッチコック大好きだけど、イギリス時代のものは未見のものもある。有名なのにこれは見てなかった。

 面白い。

 ストーリーは、原題が” The lady Vanishes” であるように、主人公のアイリスと汽車に同乗したした老婦人が突然消えてしまうというもの。他の乗客も、乗務員もそんな人はいなかったと口をそろえる。アイリス本人も、勘違いだったのかもしれないと思い始める・・・。

 ジョディー・フォスター主演の映画で子供が飛行機の中からいなくなってしまうというのがあったけれど(「フライト・プラン」)、絶対にこの作品からヒントを得ていると思う。

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 他にも、老婦人が窓に指で書いた名前が消えずに残っているとか、尼さんがハイヒール履いていておかしいと見破ったり、とアレンジされながらも、今でも見かけるような仕掛けが見られる。1938年公開の映画だからね、すごいな、と思う。

 当然サスペンスものなんだけど、ポイント、ポイントでシリアスになる以外はとてものほほんとしている、貨物車両で消えた夫人を探すときにも手品の道具でふざけあったり、最後の銃撃戦も緊張感がほとんどない。喧嘩のシーンなんか、とても喧嘩に見えない。

 それでも、ちゃんとサスペンスは成立しているし、最近の映画みたいに派手なアクションとか格闘シーンとかで生きつぐ暇もないみたいのに慣れてしまっていると、とても新鮮。これはあり。場面、場面でユーモアが入っているのもヒッチコックものの定番だし、平和主義者と自称する男が降伏しようとするのに簡単に打たれて死んでしまうしーんなども、その後の作品でよく見られる、ヒッチコックの” amoral” (道徳感にとらわれない)な面だと思う。

 最近たまに、ビートルズの音楽があれば、今巷にある音楽のほとんどいらないんじゃないの、って思うことがある。今の音楽の様々なエッセンスが半世紀以上前のビートルズの音楽のなかに、もうすでにあったと思うからだ。
同じように、ヒッチコックとかチャップリンとか、日本で言えばクロサワとかね、彼らの映画があると、最近の映画もほとんどいらないんじゃないの、って思ったりした。

 まぁ、極論なのはもちろんで、それだけすごいって言いたいだけなんだけど。




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