プチ・シニアの明るいひきこもり生活

家に亀がやって来た、ヤー、ヤー、ヤー

      2015/08/31

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 愛犬がサッシの外を見て激しく吠え始めた。ま、猫が来たのかな、と思って見てみたがいない。それでも、愛犬はやはり吠え続ける。

「あれっ、・・・、なんかいる!・・・・・、亀じゃん」

 軒下に亀がいた。

 暑い日だった。この夏の初めての猛暑日だった。亀は日陰にじっと座り込んでいる(?)。動かない。いや、愛犬が激しく吠えたら頭と手足を引っ込めた。生きている。

 いや、それにしてもデカい。甲羅が30センチ弱はある。

 いや、これが普通なのか?よく見かける(でもないか?)水槽で飼っている亀は全然小さいぞ。

 そう言えば、最近はペットとして飼われていた外来種が、しかも凶暴なやつが捨てられたりして、これまでの生態系が崩れてきている云々を聞いたことがある気がする。この大きさは外来種か?

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 ネットで調べてみる。

 どうも、違うようだ。危険な亀は見るからに凶暴な顔をしている。今、うちの軒下にいる亀はいわゆる私の記憶にある懐かしい姿だ。デカいけど。

 とにかく、愛犬が吠え続けるので、近所迷惑にならないように「除去」しなければならない。

 亀ってイメージとしてはのろまな肝心だけど、近くに行ってよく見ると、亀の頭ってなんとなく蛇の頭に似ている気がする。ちょっと怖い。外来種じゃなくても怖い。

 ロックンローラーとして恥ずかしいことだけど、直に手で持ち上げて・・・、はできそうもないので、ちりとりでバケツに押しこむ形で捕獲した。動物愛護協会に怒られないように丁重に扱い、川のちかくの草むらに放してあげた。

 一件落着。

 しかし、なぜ亀が家に来たのだろう・・・?

 おそらく家に亀がやって来た者がまず考える疑問は「自分は亀を助けてことがあったろうか?」である。おそらく日本人の90パーセント以上はそうだと思う。

 私もそう考えた。が、記憶にない。しかし、最近忘れっぽいから、もしかしてそういうこともあったかもしれない。そういえば、川沿いの遊歩道を愛犬と散歩している時、何度か亀を見かけた。そういえば、遠目で見たから小さく見えたけど、確かにあの亀に似ている。いや、あの亀に違いない。見かけた時は必ず足を止めて様子を眺めた。ただ珍しかったから見ただけだけど、もしかしたら私の生来の温かい眼差しにその亀は何かを感じたのかもしれない。

 私は急いでさっき亀を放した場所に戻ってみた。

 いなかった。案外、亀って動きは速いのね。私は、がっかりして家に帰った、

「・・・・、竜宮城が・・・・。」

 そう呟きながら。

 その後亀は見ていていない。

 (注:冒頭の写真は家に来た亀じゃありません。写真撮り忘れました)


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