プチ・シニアの明るいひきこもり生活

よく吠えるからっていい番犬になるとは限らない

      2015/08/30

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 うちの犬はよく吠える。

 これはしつけの失敗でもある。必要なときだけ吠えるのが、犬の正しき姿らしい。いや、いいんです、私は「しつけ」に失敗したって自覚してますから。人生の数多い挫折経験の中の一つですよ、ははは・・・。

 うちの犬は、うちの敷地に入ってきた人間は「敵」とみなし吠えまくる。かわいそうなのは郵便屋さんだ、毎日必ず吠えられる。ま、本人は気にしていないだろうが。そして、宅急便屋さん、これは車が止まった時点でわかるらしく、吠えまくる。おかげで、ドア・チャイムを鳴らされる前にハンコを用意して玄関に向かえる。

 そういう話をすると、誰もが「番犬として最適じゃないか?」という。うん、私もそう思った。しかし、違った。

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 番犬としては役に立たない!

 なぜか。うちの犬は「超臆病」なのだ。「弱い犬ほどよく吠える」の諺そのままの犬なのだ(別記事参照)。「敵」に吠えるのは、あくまで自分の「縄張り」で、しかも「後ろ盾」があるときだけなのだ。

 一度試してみた。車で帰ると、音で私が帰ったとバレてしまうので(犬って耳はすごくいい)、車を少し離れたところにおいて歩いて愛犬のいる部屋に近づいてみた。カーテンで私だとはわからない。

 吠えない…

 窓をコンコンしてみた。

 吠えない…

 玄関の鍵を開けて中に入ってみた。

 吠えない…

 ガサガサと音を立ててみた

 吠えない… 吠えない。

「ただいま」と声を出したら、気が狂ったように吠え始めた。もちろん、これは威嚇ではなく喜びの叫びである。

 うん、よく分かった。お前は、番犬失格だ。

 それでも、番犬として全く意味が無いかというとそんなことはない。近くに来た人は、うちに犬がいてよく吠えるということに気づくだろう。気の利いた泥棒なら、必ず下見をするだろうから「この家は犬が吠えてやっかいだ」と勘違いしてくれるかもしれない。そう、よく車に貼ってある、「セキュリティ」ステッカー、あるいは、玄関のセコムのステッカー、くらいの意味はあるかもしれない。

 と、書きながら、実は、現在、主夫の私がほとんどの時間家にいるので、空き巣が入れる時間は非常に限られることに気づいた。番犬の必要性はほとんどないのでした。

 そして、そもそも盗まれるお金も高級なものももほとんどないっていう事実のほうが、愛犬が番犬として失格という事実よりも悲しい、と気づいたのでした。


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